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SNS型投資詐欺

大和証券アナリスト木野内栄治氏を騙る投資犯罪、逃避行動へ。動向追跡不能に:続報その7

前回記事にある通り、大和証券からの回答で、間違いなく木野内栄治を装った投資案件が詐欺事犯であることが示された。
来年1月15日までの取引と期限を明示していたこともあり、最後にどのように逃げるか動向を注視していたが、12月25日いきなりの行動に出た。
この日のグループへのKinouchi Eijiとアシスタントの投稿を以下に掲載した。

20:07 Kinochi Eiji:だからこそ、投資を学ぶことはとても大切だと思います。
今回の【家族資産管理プラン】は、メンバー全員が学びながら実践し、実践を通じて安定した収益を得られる仕組みになっています。
これが投資の本当の価値だと実感しています。
私たちの【家族資産管理プラン】は、資金の合理的な配分、取引戦略の合理性、そして取引方向の正確性という3つの原則に基づいて設計されています。
このプランを通じて、メンバーの皆さんが確実に利益を達成し、将来の資産に関する不安を解消できるようサポートしていきます。
お知らせです、今週の高割引取引は金曜日に実施されます!
高利益をしっかりと確保するために、事前にしっかり準備をしておいてくださいね。
今回の取引では、各メンバーの資金状況に合わせた専用の取引戦略を組み立て、安定した収益を得られるようサポートします。
今週の利益ピークを一緒に迎えましょう!

このように、この日初めは、いつものような調子で投稿していたが・・・。
この後アシスタントから、以下のコメントが投稿された。

20:31 アシスタント🍣 先生、お疲れ様です!
毎回の成功は、チームと皆さんの応援のおかげです🤗
会議で決定した結果、取引戦略が再度漏洩して取引に支障が出ないよう、新しい取引グループを作成しました。今回のプランに参加している方は、私までご連絡いただき、新しいグループに加わっていただければと思います。
ご不便をおかけしますが、どうかご理解いただけますようお願い申し上げます🙏
木野内先生とチームへの長年の応援、ご注目、本当にありがとうございます✨
一緒に、今回の家族資産プランの成功を見届けましょう🎉

この後、このアナウンスに呼応する形で、3人がグループから退会したことがグループチャットで示された。
この時に不自然さを感じ、もしかして?と思ったが・・・

続いて2日後、再度アシスタントが以下を投稿

10:12 よしむら のぞみ(アシスタント)🍣 皆さん、こんにちは。
こちらのグループは講座を終了しました。資産管理プランに参加されている方は、新しい取引グループに参加するため、私にご連絡いただけると助かります。
これまでチームへの信頼とサポート、誠にありがとうございました。

これによって、
10:17 ○○(メンバー)吉村(アシスタント)さん、グループに招待してもらえますか?

このような参加への招待を求める投稿が、12月28日まで4件投稿された。
その後は、何も投稿されず、大晦日を迎えた。

以上により、最終的に、どのような結末になるかはこのLINEグループからの追跡が不可能になった。
実際に詐欺にあった人が何人いて、どれだけの被害額を負うか、負ったかは分からない。
ただ、詐欺事犯であることだけは間違いない。
また、LINEグループに参加メンバーのうち実際に被害を受けるのが何人で、ダミーの組織メンバーが何人かも分からない。
分かるのは、新たなグループに移行した人たちのみ。
移行しなかった者は、組織メンバーということになるだろう。
過去のLINEグループでのチャット投稿内容を読み返せば、ある程度の予測はつくが。
それが特段の意味があるとも思えないが・・・。

こうした機関投資グループのみの詐欺専用株式取引を行い、見せかけの収益を上げ続けるシステムを開発している事犯だけに、組織的な犯罪であることは間違いない。
恐らく、投じた金が回収される可能性は低いと思われるが、投資したお金の振込み先は残っているので、それを警察に届ければ、そこから組織グループの追跡が一部は可能になると思われる。
従い、被害と分かった時点で即、被害届を出すことを勧めたい。


この種の詐欺が、前澤氏や堀江氏のアピールや訴訟問題で注目を集めたのだが、最近の報道では、昨年度の被害総額、今年の被害総額は、増え続けているという。
今回の木野内栄治氏にとどまらず、何かしらの著名人の名前や類似した手法を用いた投資事犯はなくなりそうもない。
多少は、捜査方法なども国際化し、進歩しているとは思うが、いずれにしても、こうした詐欺広告を掲載しない仕組みが絶対に必要である。
政府の規制はもちろん、SNS運営大手外資企業の自らの審査システムの構築も絶対不可欠である。
そのほとんどが広告収益を目的としており、犯罪を創出する源泉となっているこの時代のインフラ、SNS。
欲望が欲望を増幅させ、犯罪の基盤や犯罪行動をも拡張する機能をもったモンスターであるSNS。
AIもそこでは何の威力も影響力も持ちえないだろう。
闇バイト募集も含め、ネット社会における人間の行動は、性悪説を前提とせざるをえなくなっている。
騙して他人の金を掠め取る。
法をもって厳罰を処すべきことも明らかだが、いかんせん、それらを摘発する技術やシステムが追い付くどころか、より遠くなっていく感があるのが現状である。
やはり、こうした詐欺案件広告を掲載した媒体の運営企業にも、被害者の損害賠償を負わせる責任を法制化すべきと考える。
2025年はどのように変化していくだろうか。


筆者がこうした追跡を行っているのは、事情により昨年12月にSNS型投資詐欺にあったが被害届をだしていない知人から、詳しい情報提供を受けたからである。
その事犯は、森永卓郎氏を騙る犯罪であった。
同氏名を装った事犯の例は、過日中日新聞にも被害事例を含め、掲載された。
それは銀取引投資詐欺だったが、知人が会ったのは金取引詐欺であり、別組織グループのような気がする。
来年機会があれば、その手口についても紹介しようと考えている。
この件について、もう一つ付け加えておきたい。
それは、知人の情報によると、残っているその時のLINRグループのチャットで、参加メンバーで退会していない者のアカウントを見ることができる。
当然そこでは当初「森永卓郎」名のアカウントが残されていたのだが、ある時、今回追いかけた木野内栄治を装った事犯が起きる前に、森永から、なんと「木野内栄治」に変わったという。
どうも、こうした詐欺グルーープが何らかの横のつながりを持っているか、あるいは大きな同一組織犯罪グループが存在しているか、想像可能になる。
警察庁の捜査能力に期待したいのだが。
2025年の国際捜査ネットワークによる摘発と報道を待ちたい。

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