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SNS型投資詐欺

木野内栄治 Kinouchi Eiji SNS型投資詐欺事犯「学習グループJ182」IPO案件の真偽:続報その4

前回以下の記事で、調査していないとした、IPO案件「リスキル(291A)」の真偽について調べたので報告したい。

⇒ 木野内栄治名活用SNS型投資詐欺事犯「学習グループJ182」の動向続報 – 副業起業.com

調べたのは、「やさしいIPOのはじめ方」https://www.ipokiso.com/ というサイトから。
同サイトで、「リスキル」案件を検索した結果、リスキル(291A)のIPO上場情報 がヒットし、実際にまもなく同社株が公開・上場されることを確認できた。
他の情報源は調べていないのだが、このサイトの情報も、詐欺投資グループが参考にしたのではないかと推察できる部分があったので、同サイトから一部借用転載し、以下報告したい。

IPOとは

IPO新規公開株式とは「Initial Public Offering」の略で、新たに証券取引所に上場し、一般の投資家が自由に売買できるようになることを意味する。
未上場企業の株式を購入するためには、一般的には株の所有者と直接取引をしなければならず、株式を購入できるのは、役員や役員の家族など必然的に少数の人に限られる。
一方、IPOにより、証券取引所を通じて、証券口座を持つ多くの人が株式を取引できるようになる。
IPOは新規で株式を発行する「公募」と、発行済みの株式を売却する「売り出し」のどちらかの方法で行う。
企業の上場が承認されると、主幹事証券会社が公募価格や売り出し価格を決定する。
IPOでは証券会社への上場前に抽選で購入者を募り、投資家は「公開価格」でIPO株を購入する。
しかし、抽選で購入できなかった投資家が、IPO企業の事業内容や成長性などを勘案し、上場日に期待をもって買い注文を出すことで、初値が公開価格を上回ることが多いとされているが、逆に下回ることもある。

以上の基礎知識を持って、今回のLINEグループ「学習グループJ182」で展開されたリスキルのIPO案件について、確認していきたい。

「やさしいIPOのはじめ方」による「リスキル」IPO総合評価

このサイトでは、初めに以下のように「リスキル」IPOを評価している。
・リスキルの事業内容は「人材育成事業」で、東証グロース上場の中型案件(想定時価総額74.7億円、吸収金額23.7億円)。
・統計的に初値の上がりやすい「SBI証券が主幹事」の案件。
・総合的に見て、想定価格から見た初値はそれなりに上昇すると予想。
・成長性◎、話題性〇、割安性△、総合評価

リスキルのIPOスケジュールと詐欺グループのIPO手順との乖離

・抽選申込期間:12月2日(月)~12月6日(金)
・当選発表日:12月9日(月)
・購入申込期間:12月10日(火)~12月13日(金)
・上場日:12月17日(火)
以上のように予定されており、LINEの「学習グループJ182」で示されている上場日に間違いはない。
しかし、抽選申込、当選発表、購入申込というIPOの基本的な手続きとは関係なく、詐欺グループでは、WCT機関グループ及びその架空のサイト上のアカウントにおいて、上記の期間日程をなぞって、メンバーが対応するよう求めている。

リスキルのIPO株式数と取り扱い証券会社について

最も着目すべきは、詐欺グループが、WCT機関投資グループが確保したとする株式数30万株が、ありえない数であり、詐欺事犯であることを裏付ける以下の内容である。

<公募株数>:80,900株
<売出株数>:579,500株
<当選株数合計>:660,400株

この売出株式数予定に沿って、東証グロースで一部公開、一部抽選割当で売出される株は、証券会社を通じて手続きが行われ、市場で売買される。
その公募に参加する幹事証券会社と各社への割当等の推測が、このサイトで以下のように示している。

IPO前の同社株は、松田 航氏(社長)が100%株式を保有している。
今回のIPOに伴って、市場に流通する総株数660,400株のうち、幹事証券であるSBI証券に割当てられるのが、606,100株と90%以上を占めており、これ以外に他の機関が存在し、30万株を確保し、自由に売買することは、法的にも、現実的にも不可能である。
あり得ないことを、詐欺グループは、もっともらしく創り上げ、それを信用させるための仕掛けとして、日々の個別銘柄の売買を、クローズ市場と称する偽の取引システムを、絶対的に収益を上げさせるシステムとして設計開発して運営しているのである。

リスキル公開後の株価予想について

リスキル公開後の株高予想についても、「やさしいIPOのはじめ方」を見れば、そこでの情報を巧みに利用しているかのように思わされる。
同サイトでは、以下のように初値予想を提示している。

詐欺グループ首謀Kinouchi は、公開後の値上がり予想を種々設定し、どれだけ収益を上げうるか、1万円以上になれば等と煽っているが、このサイトでは、以下のように、初値予想を投票できるようにしており、組織ぐるみで、このサイトから投票している可能性もあるかもしれない。

※上記の3画像は、「やさしいIPOのはじめ方」https://www.ipokiso.com/ から引用転載させて頂きました。

(参考)https://www.recurrent.jp/

Kinouchi Eiji 首謀の「学習グループJ182」が詐欺事犯と推察される根拠

これまでの著名人を騙る投資詐欺の多くは、株式投資、金取引、銀取引の架空の取引市場システムを開発し、その市場で信用取引により高い収益を間違いなく上げることで信用させ、かつそのことで高揚感を煽り、次の段階で、より高い収益を期待できかつ信用させる別案件を提示。
そのために一層の金額の投資が必要であり、その機会への参加を誘導する形を取ると思われる。
今回の事犯では、当初からの個別銘柄への架空株式市場での信用取引売買で、システム上絶対高収益が出る体験を継続。
それと並行して、あるタイミングで新規公開株により高リターンが得られると思わせるIPO案件を持ち出し、その株式の配分を得るために多額の追加投資を強く要請する手口である。

詐欺事犯と推察される根拠は、既に述べてきたように、機関投資グループWCTが国内証券会社ではなく、独自に株式売買取引を、独自の口座でできるはずがないこと。
WCTは、一応実在すると思われるが、詐欺事犯に当たるような事業活動を行っておらず、また行うことは絶対不可能で、このグループが架空にでっち上げたものであること。
このリスキルのIPOの約60数万株と限定された取扱株式数から、30万株の割当を得る事は、前掲の資料から絶対にありえないこと。
その他、この「学習グループJ182」というLINEグループへの参加メンバーの投稿数が以上に多く、内容を見ても、その中に、捨てアカを用いた詐欺組織メンバーが複数存在し、広告を見て参加したメンバーが信用を深めていくための役割を担っていると想像できること。
用いる画像が、予め作成されていたと思われるくらい、頻繁に利用されているとともに、日本語ではない用語で表現された画像も時に使用されていること。
首謀者及びアシスタントの投稿文に、時折り日本語として不自然な表現があること。
など、詐欺事犯と推察される理由が多々ある。
何よりも、起点である広告に戻ると、大和証券のアナリストである木野内栄治氏が、このような裏株式信用取引やIPO裏取引を主導したり、首謀することなどありえないのである。
それだけに、木野内氏及び大和証券は、早急にこうしたSNS型投資広告が、詐欺事犯であることをマスコミに提示すべきである。

最終的にこのLINEグループの活用、投稿がいつまで続き、どのように終わるのかまでは想像・想定不能である。
しかし、参加メンバーが無事大金を得て成功裏に終わるなどということはあるまい。
IPO案件での割当株式数の配分が決まり、必要資金の支払い期限が今週末12月13日(金)。
今日のグループへの投稿は、リスキルへの期待と支持を示す投稿一色となっている。
詐欺グループが描く通りの展開になっている(してきた)状況である。

継続してみていきたい。


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