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中年転職・中年フリーター増加で考える、ミドル世代副業・起業のススメ

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来月2024年4月から、現状の副業求人・求職市場の動向・情報を取り上げていく予定です。
それに先だって、今月いっぱいは、起業や副業の必要性について感じ考え過去他サイトに
投稿した記事をその廃止前にチェックし、引用しておきたい内容を要約しておきたいと思
います。
着眼点は、「すべての人に副業起業の機会が」というものです。
今回は、ミドル世代に焦点を当てます。

ずいぶん古い記事ですが、2015/10/6付日経に
<ミドルの転職「増えた」45% >という以下のようなダイジェスト記事が載っていました。
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人材サービスのエン・ジャパンが転職サイトの利用者約550人を対象に
7月末~8月末に実施したアンケート調査。
30代後半から50代前半の7割以上が自分をミドル世代だと考えていた。
また45%はミドル世代の転職が増えていると感じると答えた。
これまで転職といえば20代後半~30代前半が中心だったが、徐々に上の
年代にも広がっているようだ。
転職活動をする上でぶつかる壁について聞いたところ、
72%が「年齢」を挙げ、「年収・給与」が41%と続いた。
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同社には、ミドルの可能性をひろげるとし、「ミドルの転職」事業とそれ
に対応するサイトがあります。
ミドルとは、どの年代を指すのでしょうか?
「30代前半、駆け出しミドル」
「30代後半、ど真ん中ミドル」
「40代、円熟ミドル」
という表現がこのサイトで見られます。
この枠から外れる50代は、ミドル枠から外れることになりますが。
エグゼクティブ・クラスではない50代での転職は、厳しいということでしょうか。
アンケートでは、50代前半組にも、自分をミドルと考える人もいたのですが。
ちなみに、別のアンケートでは、50歳代以上では、シニア層、中間管理層、中年
層と定義することを選択する人が多数だったと。

65歳定年制をとる企業が普通になり、高齢者も減少する生産年齢人口をカバーす
るための貴重な?資源とされれれば、ミドルにとっては逆に閉塞感を感じされるこ
とにもなるわけで・・・。
となると転職も一つの選択肢として十分考える価値はある・・・。

上記サイトで提示された、企業によるミドル採用理由として「マネジメント力・組
織力の強化」を掲げ、「業界知識・経験」と「問題意識を基にした課題設定力」を
重視。
成長段階にある企業での舵取りを任せられるポジション人材へのニーズを示してい
ます。

1950年生まれの私は、20代後半と30代後半で転職を経験し、同じ30代後半で
独立起業しました。
しかし、今の時代、非正規雇用から正規雇用に切り替わることを期待することが難し
くなっています。
保育や介護の問題も、常に生活と仕事上のリスク要因となる時代。
その中で、転職が、賃金のアップも実現する可能性も、上記のマネジメント能力を含
めITや金融分野など高度な専門能力を持つわずかの人に限られるように思えます。

しかし考え方を変えると、見方を変えると、これからの時代における専門性とは、企
業サイドが求めるものとは別に、個人が自分の興味関心・好奇心をベースに、いわゆ
「こだわり」を持って時間を注ぎ込む領域と対象が「専門」であるといえるのでは。
そう思うのです。
その専門性をビジネス化することで独立し、あるいは、半就労・半独立の状態を創り
出し、保育や介護にも対応できるような人生を設計する。
半就労・半独立状態。
副業を意味し、副業に取り組んでいる状態をイメージできますね。

30代前半駆け出しミドル、30代後半ど真ん中ミドル、40代円熟ミドル
いずれも考えてみる価値はある気がします。
もちろん、単純に年代・世代軸で考えるのではなく、個々人のライフステージの状況
により、そのニーズも可能性も違いがあることは当然ですが。

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次に、やはり古いですが、2015年08月04日付、毎日新聞の記事から

日本の非正規雇用労働者の数が、1990年代前半のバブル崩壊後に経済が長期停滞し
た「失われた20年」の間に右肩上がりに増加し、その数は2015年1〜3月期平均で
1979万人で、労働者全体の37.7%。
34歳までのいわゆる「若年フリーター」はピークの03年からは減少したが、90年
代後半からの「就職氷河期」に直撃された世代を含む35歳以上の「中年フリーター」
は増加に歯止めがかかっていない。

中年フリーター」の定義を「35〜54歳の非正規の職員・従業員(女性は既婚者を
除く)」として試算すると、90年代の130万人台での安定期から、バブル崩壊後約
10年経過の2000年代以降の増加傾向が顕著で、15年には273万人に。
それまで主婦パート中心の非正規雇用が、企業の雇用政策の変化もあり、主要な稼
ぎ手でも契約社員・派遣社員に切り替えられ増加してきている。

同紙の論述としては、非正規問題への対応については、
「賃金を一律に上げるのではなく、それぞれの仕事に見合った対価を支払う必要が
ある。景気が悪くなったら突然クビを切るような不安定さは問題」
中年フリーターについては
「長期的に同じ仕事を続けてきたなら、その技術を生かせるマッチングの機会を増
やすなどの対応ができると思う。労働者側の意欲も大事」
非正規雇用労働者の問題については
「どこかに決着の地点があると思ったけれど、10年たってもまったくない。10年
前は若者の貧困だったけど、今はもう若者じゃない。中年になり、それがどんどん
初老になり、高齢者になっていく」とし、
「年金・保険などセーフティーネットの強化や正社員への転換を後押しする制度作
りなどに社会全体で取り組む姿勢が求められている」といとも簡単に結んでいます。
なんとも無責任な話で、現実的にイメージしにくいですね。
<社会全体>で取り組むとは、どういう取り組みか。
意欲や姿勢があればどうにかなるという類のものでは、まったくありえない。
労働者派遣法改正やアベノミクス第2弾をもってしても、非正規社員が正規社員に
どんどん変わるなどという保障(保証)も現実も、恐らくありえないと思われます。


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もう一つ、同年10月10日配信の<東洋経済オンライン>記事を参考に

前掲毎日新聞と同様、非正規労働者の増加と中年フリーター問題を取り上げる。
これから深刻な問題として顕在化してくる「中年フリーター」の中心が、1990年
代半ばから2000年代半ばに新卒として社会に出た「就職氷河期世代」の非正規労
働者。
氷河期最初の世代はすでに40代に突入しており、年齢的に正社員に就くのが困難
であるだけでなく、体力の衰えとともに働けなくなってくる。
ずっと非正規で専門的なスキルも経験もない人になれば、なおさらハードルが高
くなる、と明確だ。
そして、非正規の平均月収は約20万円と示し、中年フリーターの「下流化」の加
速化を強調する。
それを実証するものとして、
連合総研「非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」を用い、非正規が主
たる稼ぎ手世帯のうち「貯蓄なし」が28.2%、「100万円未満」世帯26.6%と。
厚労省「就業形態の多様化に関する総合実態調査報告」からは、非正規者の雇用
保険加入率65.2%(正社員99.5%)、健康保険52.8%(同99.5%)、厚生年金51.0
%(同99.5%)と、低い社会保険加入率実態を示してもいる。

そのうえで、病気などで働けなくなり、社会保険などのセーフティネットからも
こぼれ落ちると、最後に頼れるセーフティネットは生活保護しかないこと。
生活保護受給者は2015年7月時点で216万人と過去最多を更新。
それに匹敵する中年フリーター273万人が生活保護予備軍として存在する、と。
そして、こう分かりやすく論じている。

親元で暮らしているから生計を維持できている人も少なくないだろう。
親の高齢化するとそれが難しくなるのは必至。
それどころか親の介護が必要になってくる。
また自らの老後にも不安を残す。
国民年金のみの場合、満額で6.5万円。
保険料未納の期間があると受け取る額は減る。
老後は今以上に厳しい生活になってしまう。

非正規雇用者の低い賃金、不安定な雇用、教育訓練機会の乏しさ・・・・。
氷河期世代をはじめとした若いフリーター層に対して行われてきた就労支援も目
立った成果が上がらないまま、中年フリーターたちは年齢を重ねてきた。
ますます苦しい立場に追い込まれていく中年フリーターをどうサポートするのか。
手を打たなければ事態が悪化していくことだけは確かだ。

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厳しい現実がレポートされていますが、では一体具体的にどうすることで中年フ
リーター地獄から脱却できるのか示されていませんでした。
これらの記事及び実態は、ほぼ10年前の話。
この時対象となったミドルは、10歳年齢を重ねています。
仮に、当時の状態の改善がみられていなければ、これからの一層の困難が予想さ
れて当然。
新たにミドルに加わった方々の何割かは、非正規雇用の不安定・不安を同様に抱
えていると思われます。

先にも述べましたが、単純に年代・世代要因だけで論じることですべてをカバー
することはできません。
個々人の生活・仕事の状況に沿った議論と対策が必要であることを認識した上で
では、どのような副業が実際に可能か。
それらの生活・仕事の状況の違いには、どのようなものがあるのか。
その違いに応じて、どのような副業の機会があるか。
来月から、レポートと提案に取り組んでいきます。


当サイト開設についての初回記事はこちらから
⇒ 現役世代もシニア世代も。みんなの副業起業.com 開設運営へ (fukugyokigyo.com)
今回の記事の前提となる「独立起業のススメ」を提示した記事は、こちらから
⇒ 独立起業のススメ、6つの視点 | みんなの副業起業.com (fukugyokigyo.com)
独立起業に加え、副業起業を推奨する転換点となったコロナ禍を取り上げた記事がこちらです。
⇒ コロナ禍が導いた、すべての人々の副業・起業選択と働き方・生き方改革 (fukugyokigyo.com)

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